reg restore
reg restoreは、保存されたレジストリハイブを復元するコマンドです。
解説
以前に reg save
コマンドなどでバックアップされたレジストリハイブファイルを、現在のレジストリに復元します。これにより、レジストリのある時点の状態に戻すことができます。
システムの復元ポイントからの復元とは異なり、特定のレジストリハイブのみを復元する場合に利用されます。
構文
- (構文)
- REG RESTORE <キー名> <ファイル名> REG RESTORE /?
パラメータ | 説明 |
---|---|
キー名 | 復元先のレジストリキーを指定する ※ルートキーは以下のように省略表記できます。 ・HKEY_CLASSES_ROOT ⇒ HKCR ・HKEY_CURRENT_USER ⇒ HKCU ・HKEY_LOCAL_MACHINE ⇒ HKLM ・HKEY_USERS ⇒ HKU ・HKEY_CURRENT_CONFIG ⇒ HKCC |
ファイル名 | 復元するレジストリファイルのパスとファイル名を指定する |
オプション | 説明 |
---|---|
/? | コマンドのヘルプを表示する |
サンプル
レジストリキー「HKLM¥SOFTWARE¥MyApplication」をファイル「C:¥backup¥myapp_reg.hiv」から復元する
C:¥>reg restore HKLM¥SOFTWARE¥MyApplication C:¥backup¥myapp_reg.hiv
この操作を正しく終了しました。
reg restoreコマンドのヘルプを表示する
C:¥>reg restore /?
備考
- 復元先のキーは、存在していてもいなくても構いません。存在しない場合は新規に作成されます。
- 復元先のキーが存在し、内容が異なる場合は、ファイルの内容で上書きされます。
- システム関連のハイブ(例: HKLM¥SYSTEM, HKLM¥SOFTWARE)を復元する場合、システムが動作している状態では直接復元できないことがあります。その場合は、Windows回復環境などからの操作が必要になる場合があります。
- 管理者権限が必要です。
関連項目
- reg:レジストリに関する操作を行う
- reg query:レジストリを検索・表示する
- reg add:レジストリの追加・修正を行う
- reg delete:レジストリの削除を行う
- reg copy:レジストリをコピーする
- reg flags:レジストリ仮想化フラグを操作する
- reg compare:レジストリを比較する
- reg save:指定したレジストリをハイブファイルへ出力する
- reg load:ハイブファイルからレジストリを一時的に読み込む
- reg unload:LOADで読み込んだレジストリを閉じる
- reg restore:レジストリデータファイルからレジストリを復元する
- reg export:レジストリをregファイルにエクスポートする
- reg import:レジストリをregファイルからインポートする