set
setは、環境変数の表示と設定を行うコマンドです。
解説
setコマンドは環境変数の確認と設定を行うことができます。
setコマンドを使って設定した内容は現在使用中のコンソール内でのみ有効なので、
コンソールを閉じると設定した内容は全て無効になります。
設定内容を永続的に保存したい場合は、setxコマンドを使用してください。
構文
- (構文)
- SET [オプション] [環境変数名=[値]]
環境変数名 | 環境変数名を指定する |
値 | 環境変数に割り当てる値(文字列)を指定する ※特殊文字(&、^、<、>、|)を指定したい場合は 値を""(ダブルクォーテーション)で囲ってください。 (例)"a|b|c" |
オプション | 説明 |
---|---|
/a | 値を数式として評価する |
/p 変数="コメント" | 入力を受け付けて変数に代入する ※コメントには入力を促すメッセージを指定します。 |
/? | コマンドのヘルプを表示する |
サンプル
環境変数を一覧表示する
C:¥>set
名称に「Program」を含む環境変数の一覧を表示する
C:¥>set Program
ProgramData=C:¥ProgramData
ProgramFiles=C:¥Program Files
環境変数「XX=C:¥work」を設定する
C:¥>set XX=C:¥work
イコールの前後にはスペースを入れずに記述します。(例)set XX = C:¥work はNG。
環境変数「XX」を削除する
C:¥>set XX=
環境変数xに、(1+2)*3の計算結果をセットする
C:¥>set /a x=(1+2)*3
9
(1+2)*3 ⇒9 がセットされます
コマンドライン上で簡単な計算をする
setコマンドの/aオプションを使うとコマンドライン上で簡単な計算を行うことができます。
12 + 34 の結果を確認する
C:¥>set /a 12+34
46
500 x 20 の結果を確認する
C:¥>set /a 500*20
10000
以下のように計算結果を変数に代入することもできます。
計算結果を変数に代入する
C:¥>set x=0
C:¥>set /a x=x+1
C:¥>echo %x%
1
コマンドライン上から入力を受け付ける
setコマンドの/pオプションを使うと、コマンドライン上から入力を受け付けることができます。
入力を受け付けて変数aに代入する
C:¥>set /p a="入力してください"
入力してください
入力された値はechoコマンドで確認できます。
変数aの値を表示する
C:¥>echo %a%
Windowsに環境変数を設定する
setコマンドで設定した環境変数は現在のコンソール内でのみ有効です。
恒久的に有効な環境変数を設定したい場合は以下のように設定します。
1.「システムのプロパティ」を起動する
C:¥>sysdm.cpl
2.「詳細設定」タブを選択し、「環境変数」ボタンをクリックする
3.「環境変数」画面が開くので環境変数を設定する
これで恒久的に有効な環境変数を設定できます。
コマンドで恒久的な環境変数を設定したい場合は、setxコマンドをご使用ください。
備考
- =(イコール)の前後にスペースを入れないようにご注意ください。
- setコマンドで設定した環境変数は、現在のコンソール内でのみ有効です。
- 環境変数の値を確認したい場合は、「echo %<環境変数名>%」で表示されます。
例)環境変数名「HOGE」の場合 ⇒ echo %HOGE%