doskey
doskeyは、コマンドにマクロ（エイリアス）を設定するコマンドです。
解説
コマンドに対してエイリアス（別名）を付ける事ができます。
例えばdirコマンドにlsというエイリアスを付ければ、lsを実行することでdirコマンドを実行することができます。
指定するコマンドにはオプションを含めることもできるため、例えば「dir /b」といったコマンドにエイリアスを付ける事も可能です。
指定するコマンドに|や>などの文字が含まれる場合は、以下の特殊文字に置き換えて指定する必要があります。
| 文字 | 特殊文字 |
|---|---|
| < | $l ※小文字のL |
| > | $g |
| | | $b |
| & | $t |
| $ | $$ |
| %1～%9 | $1～$9 |
構文
- （構文）
- DOSKEY [オプション] [マクロ名=コマンド]
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
| オプション | 下表【オプション】参照 |
| マクロ名=コマンド | コマンドとそのコマンドに対するマクロ名（エイリアス）を指定する |
| オプション | 説明 |
|---|---|
| /MACROS | 登録されているマクロ名の一覧を表示する |
| /HISTORY | 実行したコマンドの一覧を表示する |
| /EXENAME=実行ファイル名 | 実行可能ファイルを指定する |
| /MACROFILE=ファイル名 | マクロファイルを指定する |
| /? | コマンドのヘルプを表示する |
サンプル
コマンド「dir」にマクロ名「ls」を割り当てる
doskey ls=dir
dirコマンドを、lsで実行できるようになります。
コマンド「dir /b」にマクロ名「ls」を割り当てる
doskey ls=dir /b
コマンド「dir /b | more」にマクロ名「ls」を割り当てる
doskey ls=dir /b $b more
「|」は特殊文字なので、上記表に従い$bに置き換えています。
マクロ名「ls」を削除する
doskey ls=
登録したマクロ名の一覧を表示する
doskey /macros
実行したコマンドの一覧を表示する
doskey /history
備考
- 同じマクロ名でコマンドを割り当てると、最後に実行したものが有効になります。
- doskeyで設定したエイリアスは、現在開いているコマンドプロンプト内でのみ有効です。
