Windowsコマンド虎の巻

powercfg

powercfgは、電源設定の管理を行うコマンドです。

解説

powercfgコマンドは以下のような操作ができます。

電源プランの管理

  • 電源プランの一覧表示
  • 新しい電源プランの作成
  • 既存の電源プランの編集や削除
  • アクティブな電源プランの切り替え

詳細な電源設定の制御

  • スリープ状態の設定
  • ディスプレイのタイムアウト設定
  • プロセッサーのスロットル設定

省エネ分析

  • エネルギーレポートの生成
  • バッテリーレポートの作成(ノートPCの場合)

デバイスの電源管理

  • デバイスのウェイク機能の有効化/無効化
  • システムを起こしたデバイスの特定

構文

(構文)
powercfg <オプション> [引数]
【オプション】
オプション説明
/LIST
/L
すべての電源設定を一覧表示する
/QUERY
/Q
電源設定の内容を表示する
/CHANGE
/X
現在の電源設定の設定値を変更する
/CHANGENAME電源設定の名前と説明を変更する
/DUPLICATESCHEME電源設定を複製する
/DELETE
/D
電源設定を削除する
/DELETESETTING電源設定を削除する
/SETACTIVE
/S
電源設定をシステム上でアクティブにする
/GETACTIVESCHEME現在アクティブになっている電源設定を取得する
/SETACVALUEINDEXシステムがAC電源から電力を供給されているときに電源設定に関連付ける値を設定する
/SETDCVALUEINDEXシステムがDC電源から電力を供給されているときに電源設定に関連付ける値を設定する
/IMPORTファイルから電源設定をすべてインポートする
/EXPORT電源設定をファイルにエクスポートする
/ALIASESすべてのエイリアスとそれに対応するGUIDを表示する
/GETSECURITYDESCRIPTOR指定された電源設定または操作に関連付けられたセキュリティ記述子を取得する
/SETSECURITYDESCRIPTOR電源設定または操作に関連付けられたセキュリティ記述子を設定する
/HIBERNATE
/H
休止状態機能を有効または無効にする
/AVAILABLESLEEPSTATES
/A
システムで利用可能なスリープ状態を報告する
/DEVICEQUERY指定された条件を満たすデバイスの一覧を返する
/DEVICEENABLEWAKEデバイスがシステムのスリープ状態を解除できるようにする
/DEVICEDISABLEWAKEデバイスがシステムのスリープ状態を解除できないようにする
/LASTWAKEシステムの最後のスリープ状態の解除元に関する情報を報告する
/WAKETIMERSアクティブなスリープ解除タイマーを列挙する
/REQUESTSアプリケーションとドライバーの電源要求を列挙する
/REQUESTSOVERRIDE特定のプロセス、サービス、またはドライバーに対する電源要求の優先を設定する
/ENERGYエネルギー効率とバッテリ寿命に関する一般的な問題がないかシステムを分析する
/BATTERYREPORTバッテリの使用状況のレポートを生成する
/SLEEPSTUDYシステム電源切り替えの診断レポートを生成する
/SRUMUTILシステムリソース使用状況モニター(SRUM)からエネルギー推定データをダンプする
/SYSTEMPOWERREPORTシステム電源切り替えの診断レポートを生成する
/POWERTHROTTLINGアプリケーションの電源調整を制御する
/PROVISIONINGXML
/PXML
電源設定のオーバーライドを含むXMLファイルを生成する
/?コマンドのヘルプを表示する

サンプル

全ての電源プランを表示する

powercfg /list

現在アクティブな電源プランを表示する

powercfg /getactivescheme

特定の電源プランをアクティブにする

powercfg /setactive <GUID>

<GUID>の箇所は、/list等で確認したGUIDを指定してください。

エネルギーレポートを生成する

powercfg /energy

このコマンドの実行には管理者権限が必要です。

バッテリーレポートを生成する

powercfg /batteryreport

休止状態を有効化(無効化)する

#有効化 powercfg /hibernate on #無効化 powercfg /hibernate off

備考

  • コマンドの実行には管理者権限が必要なものもあります。
  • カスタム設定を作成する際は、デフォルトの電源プランを誤って上書きしないようご注意ください。