sc queryex
sc queryexは、サービスに関する拡張情報を表示するコマンドです。
解説
sc queryexコマンドは、`sc query`コマンドよりも詳細なサービス情報を提供します。
特に、サービスのプロセスID (PID) を含め、サービスの状態、タイプ、エラー制御、
起動の種類、実行パスなどの情報を一覧表示できます。
これにより、特定のサービスがどのプロセスで実行されているかを確認したり、
システム内のサービスの状態を詳細に把握したりする際に非常に役立ちます。
構文
- (構文)
- sc [¥¥マシン名] queryex [<サービス名> | type= <タイプ>] [state= <状態>] [bufsize= <サイズ>] [ri= <インデックス>] [group= <グループ名>]
オプション | 説明 |
---|---|
¥¥マシン名 | 操作対象のマシンを指定する ※省略時はローカルマシンが対象。 |
サービス名 | 特定のサービス名を指定する。省略時はすべてのサービスが表示される。 |
type= | サービスのタイプでフィルタリングする driver:カーネルドライバー service:Win32サービス all:すべてのタイプ(既定値) interactive:対話型サービス(Win32サービスのみ) own:自身のプロセスで実行されるサービス share:共有プロセスで実行されるサービス |
state= | サービスの状態(実行中、停止中など)でフィルタリングする active:実行中(既定値) inactive:停止中 all:すべて |
bufsize= | 列挙バッファのサイズをバイト単位で指定する ※既定値は4096バイト。表示しきれない場合に大きくする。 |
ri= | 列挙の開始インデックスを指定する ※大きなリストを一度に表示しきれない場合に、続きから表示する際に使用する。 |
group= | サービスグループ名でフィルタリングする ※既定値はすべてのグループ。 |
サンプル
実行中のすべてのサービスに関する拡張情報を表示する
C:¥>sc queryex
SERVICE_NAME: UsoSvc
TYPE : 20 WIN32_SHARE_PROCESS
STATE : 4 RUNNING
(STOPPABLE, NOT_PAUSABLE, ACCEPTS_SHUTDOWN)
WIN32_EXIT_CODE : 0 (0x0)
SERVICE_EXIT_CODE : 0 (0x0)
CHECKPOINT : 0x0
WAIT_HINT : 0x0
PID : 1234
FLAGS :
SERVICE_NAME: Wecsvc
TYPE : 20 WIN32_SHARE_PROCESS
STATE : 4 RUNNING
(STOPPABLE, NOT_PAUSABLE, ACCEPTS_SHUTDOWN)
WIN32_EXIT_CODE : 0 (0x0)
SERVICE_EXIT_CODE : 0 (0x0)
CHECKPOINT : 0x0
WAIT_HINT : 0x0
PID : 5678
FLAGS :
... (以下略)
各サービスのPID (プロセスID) や詳細な状態フラグも確認できます。
サービス「Spooler」の拡張情報を表示する
C:¥>sc queryex Spooler
SERVICE_NAME: Spooler
TYPE : 20 WIN32_SHARE_PROCESS
STATE : 4 RUNNING
(STOPPABLE, PAUSABLE, ACCEPTS_SHUTDOWN)
WIN32_EXIT_CODE : 0 (0x0)
SERVICE_EXIT_CODE : 0 (0x0)
CHECKPOINT : 0x0
WAIT_HINT : 0x0
PID : 9101
FLAGS :
すべての停止中のWin32サービスに関する拡張情報を表示する
C:¥>sc queryex type= service state= inactive
SERVICE_NAME: ALG
TYPE : 20 WIN32_SHARE_PROCESS
STATE : 1 STOPPED
WIN32_EXIT_CODE : 0 (0x0)
SERVICE_EXIT_CODE : 0 (0x0)
CHECKPOINT : 0x0
WAIT_HINT : 0x0
PID : 0
FLAGS :
... (以下略)
備考
- `sc queryex`は、`sc query`コマンドの上位互換であり、より詳細な情報を提供します。
- 特に、サービスのPIDを確認できるため、タスクマネージャーや`taskkill`コマンドと連携してプロセスを管理する際に役立ちます。
- `type=`と`state=`オプションを組み合わせることで、特定の条件に合致するサービスのみを絞り込んで表示できます。
関連項目
- sc:サービスに関する設定や確認を行う
- sc managedaccount:サービスアカウントの設定をする
- sc qmanagedaccount:サービスアカウントの設定を照会をする