Windowsコマンド虎の巻

fsutil file

fsutil fileは、ファイルを管理するコマンドです。

解説

fsutil fileは、NTFSファイルシステム上のファイルを管理するコマンドです。
ファイルを指定したサイズで作成したり、ファイルの情報を照会したりできます。

構文

(構文)指定したサイズの新しいファイルを作成
fsutil file createNew <ファイル名> <サイズ(バイト数)>
(構文)セキュリティ識別子でファイルを検索
fsutil file findBySID <ユーザー> <ディレクトリ>
(構文)ファイルについて使用可能なすべての情報の照会
fsutil file layout [オプション] <ファイル名>
【オプション】
オプション説明
/v詳細モードで照会する

(構文)ファイルのメタデータの最適化
fsutil file optimizeMetadata [オプション] <ファイル名>
【オプション】
オプション説明
/A最適化の前後にファイルメタデータを分析する

(構文)ファイルに割り当てられた範囲の照会
fsutil file queryAllocRanges offset=<値> length=<値> <ファイル名>
【パラメータ】
パラメータ説明
offsetファイルオフセットを照会する範囲の開始点
length照会する範囲の長さ(バイト指定)

(構文)ディレクトリの大文字と小文字の区別に関する情報の照会
fsutil file queryCaseSensitiveInfo <ディレクトリ名>
(構文)ファイルの拡張属性 (EA) に関する情報の照会
fsutil file queryEA <ファイルパス>
(構文)ファイルのエクステントの照会
fsutil file queryExtents [/R] <ファイル名> [<開始VCN> [<VCN数>]] [csv]
【オプション】
オプション説明
/Rファイル名が再解析ポイントの場合、ターゲットではなくそれを開く
<開始VCN>照会する最初のVCN
※既定値は0
<VCN数>照会するVCNの数
※既定値はEOF(ファイル末尾)
csvCSV形式で出力する

(構文)ファイルのエクステントと対応する参照カウントの照会
fsutil file queryExtentsAndRefCounts [/R] <ファイル名> [<開始VCN> [<VCN数>]]
【オプション】
オプション説明
/Rファイル名が再解析ポイントの場合、ターゲットではなくそれを開く
<開始VCN>照会する最初のVCN
※既定値は0
<VCN数>照会するVCNの数
※既定値はEOF(ファイル末尾)

(構文)指定したファイルのファイルIDを照会
fsutil file queryFileID <ファイル名>
(構文)ファイル ID のランダム リンク名を表示
fsutil file queryFileNameById <ボリューム> <フィールド>
(構文)ファイルの最適化メタデータ状態を照会
fsutil file queryOptimizeMetadata <ファイル名>
(構文)ファイルの有効なデータ長を照会
fsutil file queryValidData [オプション] <ファイル名>
【オプション】
オプション説明
/Rファイルが再解析ポイントの場合、ターゲットではなくそれを開く
/D有効なデータの詳細を表示する

(構文)ディレクトリの大文字と小文字の区別に関する情報を設定
fsutil file setCaseSensitiveInfo <ディレクトリ名> [フラグ]
【フラグ】
説明
enable<ディレクトリ名>の大文字/小文字を区別する(既定値)
disable<ディレクトリ名>の大文字/小文字を区別しない

(構文)ファイルの短い名前を設定
fsutil file setShortName <ファイル名> <短い名前>
(構文)ファイルの有効なデータ長を設定
fsutil file setValidData <ファイル名> <データの長さ>
(構文)ファイルのゼロデータを設定
fsutil file setZeroData offset=<値> length=<値> <ファイル名>
【パラメータ】
パラメータ説明
offsetファイルオフセットをゼロに設定する範囲の開始点
lengthゼロの範囲の長さ(バイト指定)

(構文)既存ファイルのファイルの終わりを設定
fsutil file setEOF <ファイル名> <長さ>
(構文)ReFS SMR ファイルを厳密に順次として設定
fsutil file setStrictlySequential <ファイル名>

サンプル

1KBの空ファイル「D:\test.txt」を作成する

fsutil file createNew D:\test.txt 1024

サイズはバイト数で指定します。(例)1Kバイト = 1024バイト

ファイル「D:\test.txt」の使用可能なすべての情報を照会する

fsutil file layout D:\test.txt

ファイル「D:\test.txt」に割り当てられた範囲を照会する

fsutil file queryAllocRanges offset=0 length=128 D:\test.txt

ファイル「D:\test.txt」のファイルIDを照会する

fsutil file queryFileID D:\test.txt

備考

  • サブコマンドによっては、コマンドプロンプトを管理者として実行する必要があります。

関連項目

  • fsutil:NTFSファイルシステムに関する操作を行う