fsutil 8dot3name
fsutil 8dot3nameは、8.3型式のファイルを管理するコマンドです。
解説
MSDOS時代のコンピュータと互換性を持たせるための名称型式が8.3型式名称で、
fsutil 8dot3nameコマンドはこの名称を管理します。
(一般的には「8.3名」や「短い名前」と呼ばれたりもします。)
fsutil 8dot3nameコマンドは4つの処理(query、scan、set、strip)に分けられます。
構文
- (構文1)8.3名の生成時の設定状況を表示する
- fsutil 8dot3name query [ボリューム名]
ボリューム名を省略するとカレントドライブが対象となります。
- (構文2)8.3名を削除すると影響を受けるレジストリ エントリを検出する
- fsutil 8dot3name scan [オプション]
オプション | 説明 |
---|---|
/s | サブディレクトリも再帰的に処理対象とする |
/v | ログに記録される情報をコンソールにも出力する |
/l ログファイル名 | 出力先のログファイル名を指定する |
- (構文3)8.3名の生成時の設定を行う
- fsutil 8dot3name set <ボリューム名> {1|0}
- (構文4)8.3名を削除する
- fsutil 8dot3name strip [オプション] <フォルダ名>
オプション | 説明 |
---|---|
/t | 削除のテストを行う |
/s | サブディレクトリも再帰的に処理対象とする |
/v | ログに記録される情報をコンソールにも出力する |
/l ログファイル名 | 出力先のログファイル名を指定する |
/f | 8.3名を削除すると問題がでる可能性がある場合でも強制的に削除する |
サンプル(構文1 - query)
C:ドライブの8.3名の生成時の設定状況を表示する
C:¥>fsutil 8dot3name query c:
ボリュームの状態は 0 です (8dot3 名の作成は有効です)。
レジストリの状態は 2 です (ボリューム単位で設定します - 既定値)。
以上の設定に基づいて、8dot3 名の作成は c: で有効です
コマンドプロンプトを管理者として実行する必要があります。
fsutil 8dot3name queryのヘルプを表示する
fsutil 8dot3name query /?
サンプル(構文2 - scan)
D:¥testにあるファイルで、8.3名を削除すると影響を受けるレジストリ エントリを検出する
C:¥&t;fsutil 8dot3name scan d:\test
レジストリをスキャンしています...
実行には時間がかかります
fsutil 8dot3name scanのヘルプを表示する
fsutil 8dot3name scan /?
サンプル(構文3 - set)
C:ドライブで8.3名の作成を無効にする
fsutil 8dot3name set C: 1
0が有効、1が無効です。
fsutil 8dot3name setのヘルプを表示する
fsutil 8dot3name set /?
サンプル(構文4 - strip)
D:¥testにあるファイルの8.3名を削除する
fsutil 8dot3name strip d:\test
fsutil 8dot3name stripのヘルプを表示する
fsutil 8dot3name strip /?
備考
- 処理対象のフォルダによっては、管理者権限での実行が必要になります。
関連項目
- fsutil:NTFSファイルシステムに関する操作を行う